• kotono

目覚めた私には、何ができるだろう

「適応障害ですよ。もう仕事やめましたよね?そろそろ結婚して専業主婦になったら良いんじゃないですか。」


これは昨年、私がとある精神科医にまじで言われたセリフ。 びっくりした。本当に。

"ここは...どこ? 私はコトノ...。"って混乱した。まぁそれは冗談なんだけど。笑


ただ、 "何でいきなり専業主婦を進められてるの?" "私が男ならこの人は同じことを言ってたの?" って。


頭の中に浮かんだことは口に出せないまま呆気にとられ、このときは余計に落ち込んで病院を後にした。


他の病院や他の科にかかるのも億劫だったので、弱めの睡眠薬に頼りながら、"家でひっそり自 分を許す生活"をしようと決めた。

なぜ許すことが必要なのかは、あまり話したくない。


誰もが、自分の全てを説明する義務はないと思うし、自分を犠牲にする必要もないと思う。

そう、それで、たとえると...荒れた畑を耕すみたいに、愛の種のようなものを育てるみたい に、私はよく眠り、よく許し、優しく過ごした。


あまり意識していなかったけど、私の心を守るために大きな役割を果たしてくれたのは、フェミニズムだったと今になって思う。


【1月に開催した個展での1枚。いろんな本やトークイベントでフェミニズムに関する知識をいただく日々。】



きっとなんの知識もない私なら、早く結婚しなきゃと焦っていたはず。

そして自己否定の塊みたいな、もっと酷い状態になっていたかもしれない。


でも私は、私が女だからってこれからの選択肢を狭めたくないと思った。

私はまだ、なりたい私に向かうことが出来る。諦めなければ、どんなところにも行ける。と、自分に言いたい気持ちがしっかりあった。


フェミニズムを学ぶ上で培った自己肯定感が、包帯みたいに私の傷を守ってくれたんだな。


先人たちが切り開いてくれた道の上を歩く実感。

それが、心細い気持ちに、心地よい重みを与えてくれる。

そして私はこの道の途中を歩いている。


まだまだ、おかしいと思うことをすぐに言語化して相手に伝えることは、訓練が必要だと痛感する毎日だけれど。


フェミニズムは、人と議論したり、意見を主張したりするときにだけ考える思想じゃない。

日常に根付いて、差別や抑圧から解放される糸口を教えてくれる。

そんな風に納得して、腹の底が熱くなるのを感じた。


ただ生きるだけじゃ、足りない。

どうしたって頭の回転が止まらないついでに、これまでのこと、これからのこと、夜通し考えた。


でもしばらくは身体が睡眠を求めた。


朝に眠り始めて、17時に起きるような日が続いても、自分で自分を責めなかった。 これはかなり難しくて、責めなくなるまで時間がかかった。 同じように難しい人は多いんじゃないかなって思う。

嫌んなっちゃうくらい、”自分を責めない”って難しいよね。


私の場合は、丁寧に洗濯をすることと、家族である犬2匹(いつも2匹というかふたりというか迷うの)と散歩をすることが癒しになって、かなり助けられた。 癒しを見つけることも処世術のひとつなのかもしれないね。


【犬たちとの家族写真。春の花、種類知っておきたいな。また調べとくね。笑】



季節を感じる、太陽を浴びる、自分が生きていて、息をしている。

こんなことを、簡単に忘れられて、おざなりに出来る。

忘れたくないなって、毎日意識してやっと、生活が戻ってきたような気がする。


コロナウイルスが猛威をふるい、世界が不安定(悪いことが多い)な状態を深める中で、私は少しずつ呼吸を整えながら回復した。


「コロナウイルスにより、生活を奪われている」

それもその通りで、自分がのんきなことを言ってる自覚もある。

でも、ひとりひとりの人生は違っているから。


ただ生きるだけじゃ、足りない。

目覚めた私には、何ができるだろう。

愛の種が芽吹き、今もなお水をやる私には。


これから紡ぐ言葉に、たくさんの花を添えられるように。

自分が想像もつかないところまで、届けられるように。


これを読んでくれたあなたと、いつか笑顔で話ができるように。

愛とか笑顔とか、キレイだけど、綺麗事じゃない。

必要だと思う。今の時代に、切実に。



kotono

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